BASIC FEEDING INSTRUCTION

   
 
生食を実践する時に初めは、何を食べさせたらいいの?どの位の量を与えればいいの?どんな事に気を付けなければいけないの?と、小さな疑問がいっぱいだと思います。本当の事を言えば、これらの食材の種類、量、与え方と言うのは、一概に言えるものではないのです。なぜならそれぞれのワンに体質があり、吸収しやすい食材、消化が苦手な食材、アレルギー反応の出てしまう食材などがありますし、運動量や年齢、現在の代謝の状態、体格、生活環境などで、量にもバラエティが生まれてしまうからです。

ですので、このセクションでは基本的にはこうですよという、一般論を載せたいと思います。これに沿ったから絶対大丈夫!何てことではありませんので、ワンの事を良く観察して応用してみてください。(↓から興味のある項目をクリックするか、下にスクロールすると全ての項目がご覧になれます。)

 

 

 

 

食材のチョイス

   
 
生食及び手作り食で用いられる食材の特徴を知る限りで載せてみます。献立作りの参考にでもなればいいなーと思います。良く分かっていないものは、抜けていますが順次足していこうかと思います。

肉類

  • ・低カロリー
    ・ビタミンA、B2、Eを多く含む
    ・コラーゲンを含む(皮)
    アンセリン、カルノシン(*注1)を多く含む(カルノシンは胸肉に多い)
    カルニチン(*注2)を多く含む(モモ肉)
    ・不飽和脂肪酸が多い

    注1:アンセリン、カルノシンは水溶性のペプチド(アミノ酸が2,3個結合しているもの)で、共に強い抗酸化効果がある。

    注2:カルニチンには中性脂肪燃焼作用があり、コレステロールを下げる作用が期待できる。(カルニチンを引き出すには、熱処理した方が効果的)

  • ・低カロリー(牛肉の約10分の1)
    ・蛋白質、ミネラル、グリコーゲンの含有量が高い(牛肉の約2、3倍)
    ・バクテリア面での安全性が高い(馬の体温が高い為、細菌が少ない)
    ・アレルゲンになりにくい
    ・ビタミンE、ビタミンB
    12が豊富
     

  • 七面鳥
     
  • カロリー高め
    ・ビタミンB、B12を多く含有する
    ・貧血予防効果
    ・部位によっては脂肪分が多い
    ・セレンが豊富(セレン=抗酸化物質)
    ・バクテリアの面で、ちょっと心配(個人的に)
     

  • マトン/ラム

    ・カロリー高め
    ・ビタミンEが豊富
    ・必須アミノ酸が豊富(8種類以上)
    ・鉄分が豊富
    ・消化吸収が良い
     

  • ・カロリー高め
    ・消化率が良い
    ・ビタミンB
    が豊富(牛肉の約10倍、特にもも肉)
    ・鉄、リン、カリウムが豊富(吸収されやすいヘム鉄を含む)
    ・バクテリアの面でかなーり危険。(絶対加熱するべき!)
     

・低カロリー
・アレルゲンになりにくい

・不飽和脂肪酸が多い
・ビタミンA、B
、Eが豊富
・鉄分が豊富

臓器

  • 肝臓

・鉄分が豊富
(鶏レバー:9mg/100g、牛レバー4mg/100g、豚レバー13mg/100g)
・ビタミンA、B12が豊富
・葉酸が豊富
・リンがとーっても多いので、過剰にならないように注意

  • 心臓

・ビタミンAが豊富
・鉄分が豊富

  • レバー
  • グリーントライプ(脱色していない牛の胃)

生魚

  • アジ

    ・イノシン酸が豊富
    ・脂質が多い
    ・EPA、DHA(共に不飽和脂肪酸)が豊富
    ・タウリン、カリウム、ナイアシンなどバランスが良い
     

  • かつお

・ビタミンDが豊富
・ナイアシン、カリウム、タウリンが血合い肉に豊富

  • ・脂質が多い
    ・ビタミンA、B1、B2、ナイアシン、ミネラルが豊富
    ・全体的にとてもバランスがいい
    ・寄生虫をしっかり退治してから与えるべき!
     

  • 秋刀魚

    ・EPA、DHA(共に不飽和脂肪酸)が豊富(脂質に)
    ・タウリン、カリウムを含む
     

  • イワシ

    ・EPA、DHA(共に不飽和脂肪酸)が豊富
    ・ビタミンB2、D、ナイアシン、タウリンを含む
    ・亜鉛を含む
     
  • サバ

    ・ビタミンB2を魚の中でもっとも多く含む
    ・ビタミンD、ナイアシン、カリウムを含む
    ・EPA、DHA(共に不飽和脂肪酸)が豊富

野菜/果物

野菜/果物は犬の消化器官でも消化吸収が出来る様に、必ず粉砕してあげてください。粉砕しないと細胞壁の主成分であるセルロース分解ができず、そのまま出てきてしまうことがよくあります。種類に関しては葱類以外のものを出来る限りバラエティを作って与える。(数が多すぎて、載せ切れませーん。)いくつかの野菜は与える上で、ちょっとした注意が必要なものもありますので詳しくは豆々栄養学を見てみてくださいませ。

まとめると、つまりはほとんどの食材にプラス面、若干のマイナス面があって、結局はしばしば言われているように、バラティに富んだ献立作りが大事という結果になる気がします。

 

 

UP

 

 

量/与え方

   
 


ハッキリ言ってしまうと、ここに書いている事をあまり当てにしないで下さい(笑)なぜなら、“適切な量”という言葉の定義があまりにも曖昧だからです。カロリーで計算するのであれば、献立次第なので量をどうこう定める事は出来ないし、カロリーで定めた所で適応しないワンもいっぱいいるだろうし。

なので、まずはここに書いている参考の量や、自分のワンの献立をGlicoのHPなどでカロリー計算にかけてみて適正と思われる量を計算し、与えてみてください。2週間程経ったら、ワンの体格をよーく観察し、太りすぎだと思えば減らす、痩せすぎだと思えば増やす、と言う方法をオススメします。パピーの内は変動が激しいので、特に気をつけて体重チェックをしてみてください。

参考として、生食 提唱者のDr. Tom Lonsdale氏の"Raw Meaty Bones: Promote Health"から、目安を引用・和訳しておきます。

"生肉をベースとした食事を、一週間に体重の15〜20%、一日に体重の2〜3%を目安として与えてください。妊娠中のメス犬、成長過程の仔犬には、もっと多く必要かもしれま せん。 "(Raw Meaty Bones: Promote Health, by Dr. Tom Lonsdale, page 329)

つまりは、20kgの犬ならば、一週間に3kg〜4kg、一日に0.4kg〜0.6kgの生肉を与える訳ですね。

私の感覚だと、パピーの場合には次の2週間の間に到達して欲しい体重×3〜4%で計算しています。小型、中型のワンならもう少し%をあげてもいいと思います。

与え方は、人それぞれでいいと思いますが、我が家の場合には骨付き生肉を1日分ずつ小分けしておき、その他に野菜と肉のミックスをこれまた小分けにして1日分ずつ作ります。それぞれに、メニューの名前のラベルを張って、最低24時間冷凍して与えます。1日分を与えた直後に翌日分を解凍しておくと、ちょうどいいかもしれません。

 

 

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