WHY GRAIN FREE?

   
 
初めに…

私自身は穀類を与えてはいけないとは、思っていません。ただ、たいして必要としない炭水化物 や肉類で十分摂取できる蛋白質の為に、わざわざ大量の穀類である必要は無いのではないか?と思うんです。一時Dukeに3ヶ月間ほど穀類を僅かに足した食事をさせてみた時があるのですが、歯が汚れて、体重が増え、便も異常に増えた以外にさしたる利点も見えなかったので、現在は与えていませんが…。と言う訳で、単にBARFではなんで穀類がダメだと言われてるの?って疑問を 私なりに解釈してみたセクションです。

グルテン

グルテンとは穀類に含まれる、蛋白質の総称です。これら穀類に含まれる蛋白質(つまりはグルテン)は、グリアディン、プロアミンとよばれる蛋白質の混合によって出来上がっています。グルテンは、小麦系穀類全般(小麦、大麦、オート麦、ライ麦)に含まれ、人間の体にも免疫器官を刺激して、アレルギーや皮膚疾患を起こすと言われています。グリアディンは小麦系穀類そのものに含まれており、プロアミンは籾殻・胚芽に含まれています。

現在分かっている穀類と犬の体の仕組みの関係

@消化活動の始まりからして、人間とは違う。

食べ物を消化するに当たって、消化行動は口内から始まりますよね。穀類を消化するためには、アミラーゼと言う酵素が必要になってきます。ところが、犬の唾液はこのアミラーゼを含んでいないのです。

また、良く噛んで食べると言う消化の助けになる、この行動も犬は持ち合わせてませんよね。どちらかと言うと、自分ののどを通る マキシマムの大きさまで噛んで、後は飲み込んでしまうのではないでしょうか?そんな訳で、口内の消化活動の始まりからして、人間とは違う訳です。

A消化器官の長さ

動物が穀類を消化するには、長ーい消化器官を通す事によってやっと消化する事が出来ます。しかし犬の場合には、草食動物の3分の1の消化器官しか持ち合わせていません。そのため、未消化だったり、不完全に消化された穀類は恐ろしく大量の軟便として排出されます。

骨付き生肉を与えた時と、フードを与えた時の大便の量を比較してみて下さい。どちらがしっかりと消化しているのか、明確すぎるほどに明らかです。

B犬は穀類を栄養学的に必要としない

犬は穀類に対してまたは穀類から得る炭水化物を摂取する栄養学的な必要性が無いというものがあります。1985年のthe Nutrient Requirements for Dogs(いぬの必須栄養素っていう本)の改訂版では、炭水化物抜きの食事を与え続けた犬が、正常の血糖値を維持し、ブドウ糖の分配も正常に行われているという研究結果が発表されました。

穀類から摂取できるその他の栄養素に関しては、もっと消化の良い食物、例えば臓器や骨、野菜などで十分まかなう事が出来ます。ラッセル・スィフト氏によって提唱されている、その他の穀類の引き起こす問題として、穀類は免疫器官を弱めてしまうというものがるそうです。これは、穀類の蛋白質は動物性蛋白質よりも、消化が出ないことから、穀類がアレルギーと免疫系統における問題の起因である可能性を示唆しているものです。

その他、炭水化物と犬の必須栄養に関して

炭水化物は確かに犬にとっても、必要な栄養素ではあります。ですがフード内に含まれているほど大量の、炭水化物は明らかに必要量を越えているものです 。炭水化物が、骨付き生肉や野菜で十分に補えるのであれば、わざわざアレルギーや免疫系等を刺激する可能性のある穀類を食べさせる必要は無いのではないかと思うのです。

注:妊娠中のメス犬、ブリーディング予定の雌犬には、多量の炭水化物が必要になります。この場合にのみ、穀類を食事に含めなくては栄養を補う事は出来ないようです。

アレルギーと穀類の関係

糊の様な、糖分として分解される穀類は、歯石や歯牙周辺の病気の原因となりがちです。多量の穀類を含むドッグフードを与えられた犬は、歯牙周辺の病気、歯石の蓄積、口臭を引き起こします。穀類抜きの食事をしている犬は、穀類メインの食事をしている犬よりも、歯牙周辺の病気を引き起こす可能性が少ないという逸話もありま す。作家であり栄養士でもあるKymythy Schultzeさんは穀類は体内で糖分に分解され、酵母の異常成長を助長すると指摘し、アレルギー、耳の感染病、皮膚病、鼓腸症、関節の問題、消化異常を引き起こすとしています。

フィチン酸(IP6)のカルシウム吸収阻害

フィチン酸とはイノシトールとリン酸が結合した化合物で、発芽玄米を初めとする多くの未精製穀類と豆類に含まれます。フィチン酸はそれ免疫活性作用など良い働きも持つのですが、カルシウムとの結合力が強く酸性の消化管内でもカルシウムと結合し、不溶化させ、吸収を阻害してしまうのです。カルシウム以外にもマグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラルとも結合してしまうので、吸収しにくくなってしまいます。多量に取らなければ、問題はありません。

逆を言えば、一緒に摂取しなけりゃいいって話なんですけどね。

 

 

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